「才能を褒める」は選手を殺す!?ゴミ指導者の掃き溜め少年野球の実態


こんにちは!


突然ですが皆さんは子供の頃こういう大人たちの会話を聞いた事ないですか?




「この子は素晴らしい才能を持ってる!」
「才能があるからこりゃ化けるぞ」
「才能が開花した」




特定の子ども達を指してその子の能力値を褒め称え、祭り上げる風潮。

さらにはその子達にだけ特別な措置や態度で接し、明らかに贔屓目で指導を行う大人達。



これは本当によくない。

頼むから指導者をやめて欲しい。



僕の育った頃の野球界はこれの温床でした。

そして残念ながら今も全く変わっていません。


もちろん他のスポーツ、学校などでもそうかもしれませんが…



そもそも「才能」という言葉に違和感を感じます。


辞書によると、


才能:物事を巧みになし得る生まれつきの能力。才知の働き。




子供達に野球を教える時に、僕は基本的に「才能」という言葉を使いません。

なぜなら「才能」とは、その人のしてきた努力を考えず、「才能」の持ち主は生まれつきラッキーだったという意味を持たせる言葉になり得るから。

「才能」のある子は特別で、そうでない子にはどれだけ頑張っても届かないというニュアンスを与えてしまう可能性があるから。



確かに、同じように野球を教えていても、すぐできるようになる子と時間がかかる子がいます。

体の動きに対する"勘"の鋭い子はいます。

自分でも無意識のうちにその動きがスムーズにできてしまうといった感じです。

けど実は彼らの頭の中では動きのイメージが鮮明にできている。だから体が動く。


逆に言えば、できない子でもそのイメージさえ掴ませてあげることができればあっという間にコツがわかって上手になります。


つまりその"勘"(多くの人が才能だと思っている)は後からでも指導者の力によって身につけさせることができるので、生まれつきの能力なんかで実力は決まらないし、プロ選手になれないなんてことも絶対にありません。


みんなにチャンスがあると僕は本気で思っていますし、指導者全員が本気でそう思うべきです。




それからよくテレビでも聞く「才能が開花した」という言葉。

上でも書きましたが、これ単純に元々あった才能が開花したんじゃなくて、今までしっくりきてなかったものが自分の頭の中でイメージとして繋がった状態です。

何かに成功した途端、それを才能のおかげに仕立て上げる人が多いんですけどそれって一生懸命頑張ってその領域に行き着いた人に対してとても失礼な発言です。



昔僕は絵が上手な友達に

「A君は絵を描く才能があっていいよな、、おれセンスないから…」

って言ったことがあります。


するとA君に

「たくさん絵を描いてきただけ。才能なんかじゃないよ。」


と言われました。



絵が上手という結果だけを安易に見て、彼のそれまでの道のりを全く無視した発言だったと気づきました。




だから子供達には、勘(才能)で成し遂げたことではなくて、彼らが考えて努力して成し遂げたことに対して誉めてあげる必要があります。

そうすることで彼らは、自分の頑張りを見てくれているという安心感、自分にできないことはないんだという自信を持つことができるから。


指導者の役割は、


子供達にどんどんチャレンジさせてあげること。自信をつけさせてあげること。


決して才能を褒めて、自分だけは特別だと"過信"させることではありません。




そしてもし僕がこの「才能」という言葉を使って子供達を褒めるなら絶対に守ること。



それは、メンバー全員に対して伝えることです。

特定の選手にお前は才能があるぞ!と伝えるんではなくて、一人一人に対して自分では気づいていない力があるんだということを順番に伝える。

これができれば、誰かが特別ではなくて"みんな特別"という感覚を持つことができるようになると思います。

これをするなら一人でも漏れがあってはいけません。



例えば、

「Bの足の速さはチーム1だ!

 Cは肩が強い!いいキャッチャーになれるぞ!

 Dは打球のバウンドを合わせる力があるな!

 こんな感じでみんなそれぞれに違う力があります!みんな特別です!」


みたいな感じでまとめるのは良くないということです。

E以降の選手はきちんと言ってくれないと、自分には何もないと思ってしまいますよね。

これは彼らの自尊心を傷つけることになるので、全員にきちんと伝えれないのならそもそも言わないほうがましです。


それから肩が強いとか、足が速いとかっていう誰でも見たらわかることを褒める指導者は3流4流でしょう。

そんなもん大人に言われなくても子供達の中で一番よくわかっていることです。

本人達が気づいていないような小さい長所をどれだけ見つけてあげられるかがポイントです。



僕自身、自分の実力を過信して人格が歪み、練習もろくにしなくなった選手の一人です。

それはもちろんその時の指導者に責任があるわけではなくその頃の自分の弱さなんですけどね。


ただ、大人になった今、指導者の立場から過去の自分と同じような道に進む選手が一人でも少なくなればいいなという思いから指導方法、教育法についてこれからも勉強をしている最中です。


子供達の指導、教育に携わるのであればどうか子供達の思いや将来を最優先にしてほしいと思います。


自分が受けてきた指導が必ずしも正しいとは限りませんよね。


一度頭の中をフラットにして、一緒にイチから考えていきましょう。


今日はこれで終わります。

最後まで読んでくださってありがとうございました^^







Twelve O 2

岡山出身の23歳の2人の運営するブログ。 仕事から趣味まで、幅広く発信します。

2コメント

  • 1000 / 1000

  • TwelveO2

    2018.03.21 21:32

    @Mr.Ojisanコメントありがとうございます^^ まだ初めて日も浅いですが更新頑張っていきます! よろしくお願いします!
  • Mr.Ojisan

    2018.03.21 21:29

    おはようございます┌(<:) フォローを<(_ _)> 宜しくお願いします