こんにちは!
僕は今、少年野球のコーチとして毎週末小学生に野球を教えています。
東京オリンピックに向けた侍ジャパン強化試合が行われたり、メジャーで二刀流挑戦の大谷翔平選手など、大きく話題になっていますが実は野球界は今危機に瀕しています。
野球をしている子供たちの数が圧倒的に減少しているんです。
20年30年前まではほとんど野球1強と言っていいほどの人気スポーツだった野球ですが、今ではサッカーや水泳、バスケットボールなどが野球を上回って小学生に人気の小学生に人気のスポーツになっています。
今までマイナースポーツだった競技をする子供達の数が増えるというのは本当に喜ばしいことです。
各競技関係者が頑張って知名度を上げ、競技の楽しさを伝えていった結果だと思います。
それ自体は非常にいい傾向だと言えるんですが、野球だけで見てみるとここ数年間ずーっと減少傾向にあるんですよね。
毎年これだけメディアにとりあげられるメジャースポーツの代表格なのになぜ野球をしたいという子供達が減っているのか。
答えは少年野球に未だに残るしょーーーもない伝統?迷信?にありました!
僕は今年1年間コーチをやっていますが、初めて練習を見に行った時のこと。
一生懸命にボールを追いかける子供たち
「おーーいっ!ちゃんと捕れやボケェ!!」
「何しとんのやこのヘタレ!」
「おめぇはなんでいっつもできんのんな!」
こんな罵声がずーーっと浴びせられているんですね。
正直一つも誇張してませんし、はっきり言って抑えて書いている方です。
挙げ句の果てに、選手たちがいる前で監督コーチ陣が
「今年はメンバーが揃わんなぁ…」
「このメンバーじゃ勝てんわ(笑)」
「〇〇(他のチーム)は今年も強いらしいぞ…」
いやバカなんか!?
メンバー揃えて勝つって日本代表かなんかの監督かよお前は!笑
選手を育てるのが監督コーチの役目ですよね。
上手とか下手とか全く関係ないし、選手の将来のこと何にも考えてないのが丸わかりですよね。
単純にお前ら大人が勝って周りにいい顔したいだけじゃねえか!て思います。
てかそもそも勝ったからってそれは子供達が頑張ったんであって、「監督コーチがすごい!」なんて誰も思わないのですが…笑
子供たちって大人が思っているより状況理解してますし敏感です。
大人の話す批判的な声が聞こえてきたら自信を失うのは当然ですし、野球を嫌いになっても全く不思議ではありません。
逆もまた然りです。
「あいつはすごい」「才能がある」
なんて言われて天狗になってその後練習しなくなってしまった選手を今までに何人も見てきました。
子供たちに対する周りの大人の影響力ってものすごいものがあります。
こんな環境の中に自分の子供を預けたいと思いますか?
思わないですよね。
野球が好きで始めたはずの子供の顔が日に日に暗くなっていく。
野球の練習に行きたくないと言い始める。
極々自然のことです。
他人の子供を預かる身として、子供達の将来を考える監督コーチであってほしいです。
「選手が野球を離れた時に何を残せたか」これが指導者の価値を決めるんです!
野球しか教えられない指導者はいりません。
自分たちが満足感を得るための勝利至上主義はもうやめにしませんか。
「野球の人口減ってるからな〜…(カリカリ)」
とか言う前に自分の指導法を見つめ直してください。
勉強してください。と強く思います。
かくいう僕も小学校1年生から高校卒業まで野球ばっかりして生きてきた人間です。
この勝利至上主義にどっぷり浸かり、それが正しいと思ってきた一人です。
そういう人たちから見たらこの光景は極めて普通で何が間違ってるのかわからないってなると思います。
それではなぜ、勝利至上主義が子供の未来を潰すのか。
なぜ怒鳴る指導法はダメなのか。
どう変えていけばいいのかということをまた別記事にて詳しく書いていきたいと思います。
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