テレビCMでもPCBってものの名前を聞くようになりました。
うんうん。なんか危険な物質で早めに処理をしなきゃダメなんでしょう?
だけど
PCBってなんだ
環境保全って大事だけど、知識がなきゃ
動き方もわからないですよね。
今回はそんなPCBという物質について記載します。
PCBとはPolychlorinated Biphenyls:ポリ塩化ビフェニルの略です。
科学的に合成された有機塩素化合物であり、その中でもコプラナーPCB(Co-PCB)と呼ばれる平面状構造を持っている異性体は特に毒性が強く、ダイオキシン類の1つとされています。
これだけだと謎の物質ですね(笑)
ポイントに絞って説明します
特性:①熱で分解しにくい②不燃性③電気絶縁性が高いなど、科学的に安定した物質です。
使用用途:トランス・コンデンサ・安定器等の電気機器の絶縁油や感圧紙に使用されてきました。
歴史:1954年頃から日本では生産され、1972年に製造は中止されました。その間に約59,000トンが生産され、このうち約54,000トンが国内で使用をされました。
法制化:1973年「化学物質の審査及び製造に関する法律」が制定され、翌年から施行され
ました。これによりPCBの製造・輸入・使用は原則禁止されました。
2001年「ポリ塩化ビフェニル(PCB)廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措
置法」が施行されました。これによりPCB廃棄物の前年度の保管および処分状況
について、当該年度の6月30日までに毎年提出すること、全てのPCB廃棄物を
2016年7月15日までに処分することが義務付けられました。
高濃度PCBと微量PCBの違い:
法令上ではPCB濃度で定義していません。日本環境安全事業(株)(JESCO)が処理の対象としている高濃度PCBとは、1972年にPCBの製造が中止される以前にPCBを意図的に絶縁油として使用したものです。微量PCBは一般作業用変圧器等の一部が非意図的に、PCB(PCB濃度0.5mg/kg超)に汚染されたものをいいます。
それぞれJESCOの全国5か所(北海道・東京・豊田・大阪・北九州)の処理施設と1か所の無害化処理施設にて処理を行います。
各事業ごとに処理対象地域が決められているため、注意が必要です。
※料金、フローなど詳細はJESCOのHPをご覧ください。
こちらは少し古い情報ソースから取ってきた情報ですので、
2018年現在にそのまま活用できるかは信頼できる情報源から確認をお願いします。
とりあえず、毒性のある化合物であるので、定められた場所で適切に処理をする必要があるということですね。
今回はPCBについて、基礎的な部分について記事を書きました。
次回、もう少し深い情報について書きたいと思います。
また、繰り返しにはなりますが最新の動向についてはJESCOのHP等にて確認をしてください。
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